Book Review 2020.Nov.15

山川恭弘さんの「全米ナンバーワンビジネススクールで教える起業家の思考と実践術」を読了しました。

 

ストーリー仕立てになっており、非常に読みやすい内容でした。
いろいろな登場人物がいて多くの人がこの登場人物の誰かと自分自身の環境を重ねることができるのではないかと思いました。

私自身会社勤めをしているのですが、会社人でなく社会人たれという言葉には正直感銘を受けました。

ごく当たり前のことのはずなのですが。

 

目の前のことに集中するほど周りが見えなくなり、会社という小さい枠組みが世界のすべてのように思えてしまい、そのなかで何をどうしようかと必死に考えを巡らすだけになってしまうことが多々あるのではないかと感じます。

これは仕事に対してモチベーションが上がらないときなども同じような心理状態に陥っているのではないかと。
「会社から言われた仕事をする」という大前提のもとに何かをするというのは組織人としては大切なことなのかもしれません。
この本の登場人物の一人のようにその枠組みの中で自己を確立することができれば、理想的な会社員人生を送れるのかもしれません。

しかし現実にこれを実現できている人は僅かでしょうし、起業された方と言えどもいろいろなシガラミに縛られている人もいるでしょう。

 

そんな中でもやはり自分のコアとなる信念のようなものをもっていることが大切ということですね。
これは仕事云々というよりも生きるというテーマにもつながることなのかなと感じました。

 

タイトルにもなっているように起業家がどのように考えるか?という点にフォーカスしているので、読んでいる間は起業するのも面白そうだなとポジティブに考えるようになれます。(個人の感想です)

ただ、前述したように生き方的要素があると思うので、起業を考えている方だけ向けというわけではなく、広く多くの方が読まれてもいいのかなと思います。

 

それにしても最近長めのタイトルの本や映画多いですね。